質屋と言えばかつては生活困窮者がお金を作る為に、様々な家財道具、反物などを質入れするイメージが強いものでした。 戦中戦後などは特に質屋に質入れする人が多く、そのお金で命を繋いだと言う人も多いものなのです。 また戦後も、貧しい苦学生などが質屋に家財道具を質入れし、食いつないで学校を卒業するといった姿が見られました。 しかし現代の質屋のイメージは随分様変わりしているのです。 現代の質屋に貧しさや生活困窮の面影は全くありません。 むしろ、豊かな生活になり、家に溢れかえった高額商品や高級品の置き場に困ってしまって、それを質に入れるという構図になっているのです。 もはや質屋に高級品が集まるのは、それだけ日本が非常に豊かで贅沢になったことのあらわれでもあるのです。
特に現代の質屋には多くの高級ブランド品を見ることができるのです。 クラブなどのホステスとして働いている女性たちが、顧客に貰った高級ブランド品を質屋に持ってきて、高値で買取ってもらう姿が頻繁に見られるのです。 クラブホステスは沢山の顧客に、同じブランドメーカーの同じ商品をプレゼントで貰いたいと伝えるのです。 数人に同じブランドのバッグを貰っておいて、その中の一つだけ実際使い、残りの数個のブランドバッグは質入れし現金化するのです。 貰ったバッグの一つを実際に使っているところを数人の顧客に見せておき喜ばせ、残りの同型のバッグ数個を買取ってもらうので沢山のお小遣い稼ぎになるのです。 このようにクラブホステスは上手く質屋を利用しているのです。 またブランド品好きの女子大生も、購入したブランド品が飽きたらすぐに質入れし、現金化して新たなブランドバッグを購入する資金の足しにするなど、賢い利用法が見られるのです。 質入れされ買取されたブランド品の多くは、最近では百貨店の最上階に一堂に集められ、質流れ市として一般の人に販売されるようになっているのです。 この質流れ市の催しは、百貨店でも人気のイベントとなっているのです。 初日には多くの人が開店前から列をなして並び、競争のように人気ブランド品を安く手に入れようと必死になる姿を見ることができるのです。 クラブホステスなどが質入れしたブランド品バッグは、ほとんどが新品商品であり、それをブランドの店舗よりも安く買えるので、多くの人が質流れ市のイベントを楽しみにしているのです。 また質流れ市では、買い逃したブランドの廃番商品や希少性の高いレア商品と思いがけず出会うこともあり、そうしたものを購入できるチャンスの場でもあるのです。
オリジナルTシャツ制作
Last update:2023/9/25